【Inkulinati攻略】ラスボスの「死」が強すぎた。ようやくクリアできたのでプレイレポ

以前、開発途中で無料プレイする事ができたInkulinati(インクリナティ)。現在、steamで早期アクセス可能になっています。中世の写本で魔法のインクを使ってビースト(動物~モンスターのキャラクター)達を戦わせるモチーフの2Dストラテジーゲーム。キャラクターの書き手も盤面に介入できるところがこのゲームのミソである。特殊能力を用いて直接敵のキャラクターを指で攻撃したりする事ができるのだ。

このゲームの進行の仕方はローグライク調で、ゲームプレイヤーがお絵描きをしている体なので、何度も同じビーストを描き続けると「飽き」てしまうのだ。「飽き」るとどうなるかと言うと、ビーストを召喚するためには「インク」ポイントを消費しなければいけないのだが、そこにマイナス補正がかかる。もともと5インク程度で召喚できるビーストも何度も描くとどんどんコストが上がってしまうのだ。1回でも召喚するとそれだけマイナス補正がかかるので、1ゲームで1種類はペナルティなしで描きたいものだ。そうでなければ低種類クリアなどはハードルが高すぎる気がする。

そこでこのゲームを進めていく上で気を付けるべき事がある。

不要なビーストは召喚しない、召喚するならそれぞれ均等に

これに尽きます。最初のターンからビーストが2体ほど召喚された状態で戦闘が始まる事があります。その場合は乱雑に召喚するのではなく、本当に必要最小限のビーストを召喚する様にしましょう。あと一撃が欲しい時も敢えて弱いビーストを召喚するという手もありでしょう。さらに召喚する時は同じビーストを何匹も並べるのではなく、5種類ならちゃんとそれぞれが均等になるように使用するべきです。バトル中に結局描かれなかったビーストにもペナルティがかかるため少数精鋭で臨む事も考えるべきでしょう。

ビーストはお店で早めに種類を揃える

無料プレイの時に気付いたのですが、新しいビーストを入手できるタイミングが限られているです。エリート敵(通常よりも強い敵)を倒すと1ビースト入手する事ができるのですが、そもそもエリート敵を倒すのが非常に難しい。もっと簡単にビーストの種類を揃える事はできないのか。はい、お店です。

お店に行くとそこにも分岐が生じますが、何も考えずに購入する流れの選択肢を取りましょう。そこに3種類のビーストが並んでいるはずです。お金に余裕があれば全種類。買えるだけ買いましょう。「なんかこのビースト弱そう、キモイ」とか言ってる場合ではありません。種類がいなければ「飽き」によってコストが上がり、自分の首をじわじわ締め付ける事になるのです。余分にビーストの種類を持っていて損することはありません。

ボス戦を見据えて強キャラは温存する

やはりビースト間にも強い弱いは生じると思います。個人的に好きな(強い?)ビーストは「吟遊詩人のロバ」ですね。是非、店頭に並んでいるようなら優先して入手したいビーストです。「吟遊詩人のロバ」は単純に攻撃力も強いですが、「オナラでパイプ演奏」で相手を複数体行動不能にしたり、「バグパイプ演奏」で行動済みの味方を起こして、1ターンに2回行動を可能にさせたりします。このゲームは後述しますが「押し出し」ゲームである事は間違いないので、行動回数が如実に結果に現れます。間違いなく強キャラでしょう。あとは「カタツムリ卿」もコストが高く、使い方もクセがありますが強キャラの一つだと思います。「大声使いの悪魔」は「怒鳴り声」でターン不能、「怒鳴り声のひと吹き」で瞬殺と隙のないキャラクターになります。これらのビーストを大事なボス戦前にたくさん描き過ぎてしまうと「飽き」によってコストが高く立ち回りが悪くなります。

小まとめ
・不要なビーストは召喚しない
・お金は新しいビーストを購入するために使う
・ボス戦を見据えて、強いキャラは温存

ラスボス「死」が強すぎる

これだけ注意をしているのはなぜかと言うと、私自身がラスボス前に「吟遊詩人のロバ」を描き過ぎて、ラスボス戦では使い物にならなくなってしまった本人だからである。逆に言うと「吟遊詩人のロバ」なしでもラスボスを倒す事ができた。ラスボス戦がどうしてこんなに辛いのか、考えてみた。無料プレイ版ではこのステージが開発段階であったので、完全に初見プレイである。

  • 初期の障害物の配置が鬼畜
  • 敵の「死のダンス」が強い
  • 敵の「インク」の補充の仕方がえぐい
  • そもそもステージがこちらが不利な状況

これらをどうにかしなければラスボスは倒せない。どうしたものか。

私がボス戦までに獲得していたこちらの才能で必須と思われるのは「嘆きのビジネス」と「最安値」である。是非ともここまで望む前に揃えておきたい。

  • 「嘆きのビジネス」自分のビーストが死んだ時に3インク回収
  • 「最安値」6インク以下のビーストのインクコストが1マイナス
  • 「塗油された手」移動による攻撃力増加や死のダンス解除に少し貢献

初期の障害物の配置が鬼畜

まずはこれだろう。棺桶が複数個、門が一つ、そして「地獄の口」。そもそも召喚するスペースがなさすぎるし、スペースを空けるために味方が攻撃しようにも消費させられるし。。。「地獄の口」はひたすら一撃必殺を狙ってくるし。。。まず私はスペースを簡単に空けるために前述の「カタツムリ卿」を用いる事にした。棺桶1つ、門1つを破壊できたらそれで十分、初動は順調だ。

死のダンス対策

死のダンス状態になると、「押される」「後光を受ける」「攻撃を受ける」などにならなければ解除されず、各チャプターの最後に5ダメージを受けてしまう。この対策に頭を悩ませた。「押す」ことによる解除を最初は狙ってみたが、そもそもプレイヤーの移動のハンドアクションは自分が「地獄の口」から離脱するために絶対に消費される。そのためこれによる解除は期待できない。次に「後光」を授ける事を考えてみた。後光系のビーストはあまり集めてはいなかったが「司教のような生き物」を持っていたので使ってみたが全然だめ。なぜかと言うと「後光」を授けたとしても次のターンの相手のビーストに「死のダンス」を食らうとまた踊り始めるからだ。最後の最後に自分のターンが来たら上手く解除ができるかもしれないが、勝つ直前まで相手の方が頭数が多いので最終ターンは相手のビーストの事がほとんどで、これもダメ。

こうなると死のダンスは無視するしかない。

無視する事にしました。これを軽減するものとして「毎日の晩餐」の才能(各チャプター開始時に2ダメージ分回復)が役に立ったと思います。

地獄の門対策

正直、死のダンスも無視しようと思ったら、無視できました。それよりもまずいのが「地獄の口」対策です。崖から「押し出」される事はないですが、「地獄の口」から出たと思ったらまた「押し戻され」再度、「地獄の口」へ。。。そこで気付いた事がありました。

このゲーム、前回のチャプターで最終行動したプレイヤーと逆のプレイヤーから始まると思われます。その際に適当なビーストが選択されていると思いますが、これは変える事ができます。プレイし始めはビースト毎に素早さのようなステータスがあって順序が決まっているものと考えていましたが、違います。ターンはプレイヤーで交互ですが、どのビーストを動かすかは自由です。ビーストだけでなくマスターを動かす事ができます。これが罠です。

ラスボス戦になるとマスターのやる事がめちゃくちゃ増えます。なので先にやりたい事やっておこうとするとドツボにはまります。どういう事かというと、先ほども言ったように「マスターが動いて地獄の口から脱出→敵のビーストが押してマスターを地獄の口に戻す」という事が多発します。即死です。

これに対応するためには「マスターが最後に行動する」というのを実践するしかありません。先述の通りステージは明らかなにこちらが不利になるように作られています。数でも勝てません。なので耐える時間が必要になります。

しかばねこえて「地獄の門」脱出作戦

中盤から「地獄の口」3連続から毎チャプター逃げなければいけません。この時にどうすれば良いのか。まずは自分がビースト召喚できる場所を考えてみてください。マスターの左右2マスのはずです。つまり、今の状態から移動するためには「死んでも仕方ないビーストを召喚して、自分がそれを乗り越えて移動するしかない」のです。そのために必要なのは「斧術使いの生き物」「熊手使いの生き物」「投石具使いの生き物」のどれかです。これらのビーストはそもそも4インクと一番安く召喚でき、先述の「最安値」を持っていると3インクのコストだけで召喚可能になります。こうした場合、仮にすぐにやられたとしても「嘆きのビジネス」でコストを回収する事ができるので永久機関となります。道中では「飽き」によるリスクが高い作戦ですがラスボス戦なので関係なしです。インクだまりで過ごす事ができたらそれだけでインクはプラスになります。可能な限りこのコスト3の「生き物」達を並べて「地獄の口」に食らわせましょう。ビーストの最大展開数は5体です。この上限は意識しておくと良いです。

以下の通り、召喚→移動→召喚を組み合わせると最大で6ビーストを召喚する事ができます。最後に行動しなくても、移動後の右側にビースト召喚を行う事でマスターの押し出しを防げますね。

クリア時のパーティー

  • 熊手使いの生き物
  • 剣術使いの兎
  • 槍術使いの兎
  • 槍術使いの狐
  • カタツムリ卿

このパーティーで考える事は上記に書いている通り。「熊手使いの生き物」は消費物。「カタツムリ卿」は序盤の場を整える役割。「兎」達は「お尻がすぐそこに」で1対1交換に持ち込めたら良いかと思っていたが、敵が2-3段目にいる事が多く、なかなか発動させる事ができなかった。槍か剣かと言われると槍の方がおすすめだ。敵が1マス間を空けて都合よく配置されているところは見た事がない。リーチがあって融通が利く「槍」の方がおすすめしたい。

あと忘れてはいけないハンドアクションだが

  • 「癒し」4ヘルス回復 ほとんど使える時はマスターの傷を癒す目的
  • 「SWAT攻撃」5ダメージ与える 使い勝手が良いので、適宜使っていく。
  • 「集団の目覚め」これが一番大事、先述の「地獄の口」に並べた「熊手使いの生き物」を呼び覚まして、消費されないように用いる事が可能。この1発でゲームチェンジするのを狙う。

ボス戦 序盤

まずは右手に「カタツムリ卿」、左手に「熊手使いの生き物」を召喚する。「カタツムリ卿」はそのまま右へ進行して棺、門を破壊する。インク溜まりの位置を確認しながら、召喚移動を行い、「地獄の門」から脱出。「カタツムリ卿」は瀕死状態。門が壊れたら、兎のデバフが使用可能になってくるのでその前に召喚しておく。マスターも地獄の口を右へ右へ避けて移動するようにする。

中盤~ゲームチェンジ

中盤はこちらが耐え続けなければいけない状態です。「地獄の口」も3連続になったりするでしょう。

ここでゲームチェンジのタイミングが訪れるはずです。「熊手使いの生き物」を横隣りに召喚して移動した後、「集団の目覚め」で3ビーストが起きるタイミングがないか確認しましょう。もちろんマスターは最後に動かすので、相手が全く動けない状態でこちらが3体動かせる状況を作るのです。また敵のビーストは「悪魔」と違って、「地獄の口」で消滅します。自分が移動した後、相手のビーストを「地獄の口」に押し出してやりましょう。少なくとも追い出しで相手のビーストを1体地獄の口に追いやる事ができるとベストです。これでビーストの数やインクで逆転できると作戦成功です。

この際にやる事として1段目の右端に敵がいたら「兎」のバフで固定、2段目左端の相手は捨て身で「押し出し」を狙う。「カタツムリ卿」も2段目攻略に使用してみましたがちょうど空いていたビーストの間に召喚され、ハンドアクションで1ターンで押し出されてしまいました。残念。

終盤

マスターが右側の相手段の下に存在するとなんと「3段目の同じ列にビーストを召喚できる」ようになります。これもまた「熊手使いの生き物」で十分ですが囮として放り込めば相手は慌ててそちらの処理に困る事でしょう。この際に私は左の扉を破壊。2段目に棺を再建設されましたが、「カタツムリ卿」にそれを破壊してもらいそのまま相手マスターを押し出す事で勝つ事ができました。

総括

地獄の口の扱いをどうするかが一番苦労したと思います。最終戦ですので「飽き」無視して、物量作戦でやるしかないようです。かなり悩み苦しみました。才能やハンドアクションも多々あるので、この通りにはいかないと思います。皆さんの攻略の助けになると幸いです。

Inkulinati(インクリナティ)はゲームシステムが斬新でめちゃくちゃ頭を使います。キャラクターは個性的で魅力的。対人ゲームへの昇華も可能かと思います。今後の開発状況にもさらに期待です。

→実は真のラスボスがいた!?プレイレポ続編

まとめ
・マスターは最後に行動
・「地獄の口」はコストが安いビーストを身代わりに移動
・才能も取得しておき死亡によるインク収支がマイナスにならないように
・「集団の目覚め」で一発逆転、それまでは耐える