敵諸侯の部隊の傾向
Mount&Blade2の戦術の大原則として「自分より多い敵と戦わない」のはとても重要です。各諸侯が一人で率いている部隊であれば200名程度の部隊でも練度が一律ではないため、しっかり全員のTierが上がっている部隊であれば同じ程度~少し相手が多い部隊で負ける事はあまりないと思います。気を付けなければいけないのは軍隊の場合です。各諸侯が少数名のみ部隊を率いて、それが軍隊を形成している場合、各部隊のTierが総じて高い印象があります。少数精鋭のイメージでしょうか。泡沫部隊複数が城塞に駆け込んだので一挙に殲滅するために包囲戦を行った際、高Tier部隊(帝国精鋭カタクラフト等)が城壁を守って思った以上に消耗するのもあるあるでしょう。多数の諸侯の軍隊>少数諸侯の軍隊だと勝手に考えています。この傾向はしっかり把握しておいた方が良いでしょう。
うっかり大軍団と交戦してしまった
基本的に大軍団とは戦わないというのも立派な戦術だと思います。このゲームは戦闘で負けると装備品と持ち金以外の全てを奪われるのでできれば負けない事が重要です。それを支持するかのようにバナーロードの伝説(「この旗を持った者は一度も負けなかった。それは子供でもわかる都合の良い作り話である」が存在します。強い敵とは戦わない方針を貫いていてもうっかり戦闘してしまう事があります。自分の経験としては
- 少数部隊を追いかけまわしていたら複数部隊が向こうから助けに来ていて、一挙に複数部隊と戦う羽目になった。。。
- 城塞攻めしている敵が消耗したところを攻めようと待ち構えていたら、城塞攻めをやめてこちらに挨拶してきた。。。
- 胆力上昇も狙って、100人くらい多い敵とであれば余裕だろうと思ったら上記、複数諸侯でパワーバランスが明らかに相手に振れていた。。。
他にも不可抗力やら不注意で自分より強い敵と戦う事になる事も多々あると思います。戦いが始まってしまうともう後戻りはできません。全てを失うリスクを背負いながら、あなたはどのような選択をするでしょうか。
とりあえず逃げる
自分が築きあげたもの(練度を上げた部隊、騎馬、贅沢品、高価な防具)を失いたくない場合はおとなしく逃げましょう。価値の高いものはやはり失うリスクはあります。部隊もある程度は失う事となります。ただ、全てを失うよりはマシという事です。自分の不注意や判断力不足を呪いながら、何とか逃げる。これも良い勉強になるでしょう。この選択肢で間違いなくマイナスになるのは性格としての「胆力」への影響です。慎重な性格へ向かっていく事になります。
なんとか戦い抜く
胆力を上げるためにも何とか戦い抜く。これを何とか目指すのがこのゲームの醍醐味と言えるでしょう。少数部隊で大軍団を打ち破る。それこそ、この手の戦術ゲームで最も目指したい事です。ただそれは状況にもよりますがかなりしんどい事になります。
パワーバランスも勝る大軍団との戦い方
相手の一般的な戦術
歩兵、弓兵、騎兵、弓騎兵の4兵種で簡便に考えると、
まずは弓騎兵の様子見→騎兵の突撃の波が来ます。
自分にパワーバランスが振れており相手にとって不利な場合、なかなか実戦にはなりません。弓騎兵が来ては逃げて、騎兵も来ては逃げてを繰り返します。この間、歩兵、弓兵は高地を目指して移動して有利な土地から動かなくなります。自分が有利な状況でもこれを打開するのは兵を危険に晒すため、あまり雑に用兵する訳にもいきません。ただ面倒なだけです。正直、正面から突撃してくれたら、とても楽だと思いますが、勿論それをやると相手は簡単に負けますので敵コンピューターも対策するという訳です。
逆に相手にパワーバランスが振れて、相手が有利な場合。騎兵、弓騎兵がほぼ同時に突撃してきます。数えきれないほどの騎兵が一気に自分の部隊に突撃するととんでもない被害が出てしまいます。その後、遅れて歩兵~弓兵が突撃し、数で勝る相手に蹂躙されます。
つまりこの2つのパターンは表裏一体であり、唯一違う事として、自分が有利な状況であれば今後のために兵の損耗をなるべく少なくしようと人間が考えるのに対し、コンピューターはこの一戦だけを勝つ事を考えるので容易に勝てる突撃を目指してきます。そこが人間vsコンピューターのジレンマです。
卑怯な戦い方
基本的な戦略の考え方
数で劣る自分が有利に戦闘を進めるためには、局所的に自分が数で有利になる事を目指すのが基本的な戦略です。言葉で言うのは簡単ですが、実際のゲームで実現するのはそう簡単ではないです。
簡単に言うと囮を使って、大勢の敵を引き付けて、その間に小規模な戦闘を起こす(自分の部隊>敵の部隊)。そしてこれを繰り返す。
これが理想形です。
ぐちゃぐちゃになったらもう手遅れ
そうは言ったものの、何かの拍子に敵と自分が乱戦になったら、もう手遅れです。一度乱戦になってしまったら自分の兵の消耗も激しくなり、数で劣る方が先に滅びます。これに対するセーフティネットが必要となります。それが「撤退」です。「F1」からの「F7」で部隊を撤退させるのと同時に自分もフィールド外に10秒いる事で戦闘画面から離脱できます。これのデメリットとして士気低下がある様ですが、しっかり部隊が撤退させてから自分も撤退する事でこれを防げる様です。乱戦が始まってしまったら私はさっさとフィールド外に出て戦闘を終わらせてしまうのもよくやります。ただこれをスムーズに行うために、卑怯な方法として自分の部隊はフィールドぎりぎりに配置する様にしています。赤くなるフィールドぎりぎりに兵を配置させていつでも撤退できる状態にしておきます。これは他の意味もあります。弓兵が弓を補充できるのも重要なポイントです。
騎兵の突撃を避ける
まず第一波として騎兵の突撃を防がなければいけません。これをモロに食らうと、それだけで赤ログの応酬になります。騎兵の突撃を避ける方法として簡単なのは「自分が囮になる」事です。戦闘が始まった後すぐに、相手の騎兵の塊すれすれになるように移動し敵を引き付けます。近くの騎兵は狙いを自分に定めてある程度ついて来る様になります。それをちびちび倒していくのも良いかもしれませんが、残った騎兵が自分の部隊に突撃していては元も子もありません。自分は囮に徹した方が良いかもしれません。余裕があれば騎馬上で弓攻撃するのも有効です。
敵の撃破方法
その状況からどう打開するかと言ったら、自分の部隊の手前でぐるぐる回ってその位置に騎兵の塊を留まらせる事を目標にしましょう。自分の部隊の手前で敵がとどまっている間に自分の弓兵が射かけて少しずつ敵騎兵を減らす事が目的です。それ以外にも自分へのターゲットを解除して、自部隊へ突撃を再開する敵騎兵が少数いても良いです。そこで多vs少の状況が作られるので、敵騎兵を殲滅できるはずです。
この作戦が有効なのは敵本体が到着するまで
この作戦には時間の制約があります。それは敵本体(歩兵)が到着すると乱戦となってしまうためです。後方から歩兵部隊が追いついてしまう前までしか、この作戦は使えないのです。先ほど、フィールドギリギリに兵を配置する理由を説明しましたが、もう一つの理由として少しでもこの作戦が可能な時間をのばす事も理由の一つです。
敵歩兵が到着したら撤退する
さて、敵歩兵が味方部隊近傍まで来ました。その際には全面衝突が起こりかねないのでさっさと撤退させましょう。この状況までは自部隊の消耗は数部隊のみのはずです。一度、撤退して、全く同じ戦闘を繰り返せばいずれパワーバランスは自分に振れてくるはずです。目標は敵騎兵をほぼ殲滅した状況で、しっかり戦闘し直す事です。
この作戦の限界
この作戦の弱点としては自分弓兵が少ない場合は詰むかもしれません。もし対騎兵の長槍ユニットばかりの軍隊であれば騎兵の突撃を全面から受ける事もできるのかもしれませんが、やった事がありません。バッタニア貴族兵など、高性能な弓兵が好きなプレイヤーは多いと思うので、自分の兵の組成はその都度見直してみると良いと思います。
細かい指示
自部隊の配置方法は説明しましたが、細かい指示として騎兵、歩兵は弓兵より前に防御姿勢を指示、弓兵はその後ろで散在配置を支持する事が多いです。もちろんですが、フィールド端の丘になっているところ、射かけるのに見晴らしが良いところである事が望ましいです。
なんとしても生き残る
このようなゲームシステムを利用した卑怯な戦法がゲームを楽しむのに弊害になる可能性はあるかと思います。何とか、不利な状況を打開するための方法として知っておいても良いと思います。生き残ってこそのゲームであるのは事実なので、自分の用兵レベルに応じて使用してみるのも一つの方法かと思います。