【流氷?海氷?】根室の海が凍る頃【2023/02/04】

一面の雪、雪、遠くに見えるのは。。。!?

これは雪原でしょうか、いいえ海です

冒頭の写真を一目見て、海だと認識できる方はいるでしょうか。右手に見えるのは灯台なのです。これは海岸から撮影した写真で、目の前には海が広がっているはずなのですが、見えるのは一面の雪。そう、海が凍っているのです。オホーツク海で有名な流氷なのでしょうか。網走、知床の海にも流氷は来ていたと最近ニュースになっていましたね。

羅臼岳と市杵島神社

右手に見える赤い建物は市杵島神社です。弁天島と呼ばれる島にある神社で、防波堤が建設されていますが、船なしで辿り着く事はできないようです。左手にうっすら見えている山は北方領土の国後島の泊山かと思い込んでいましたが知床の羅臼岳ですかね。調べてみるとこの角度から国後島はちょうど見えない事で気付きました。けど、本当は北方領土なのではないかとも考えています。誰かお詳しい方がいらしましたら教えて頂けますと幸いです。


漁港も凍る

調べてみると、厳密に言うと流氷ではなく定着氷という様ですね。この状況で漁船は動かす事ができるのでしょうか。ガリンコ号みたいな歯がついていないと安全に走行できないような気がします。

海に沈むとシャーベット状の見た目になる雪

流氷についてのうんちく

海の水は塩水。それが凍るのは普通の水よりも低い温度である必要があります。逆に言うと、真水の成分から凍っていきます。塩水は氷にくく、さらに氷は水よりも密度が軽いため浮くという現象が起きます。化学の授業で習うやつですね。水だけは特別に固体になった時に体積が10%増えるという現象です。海の場合、単純に比重の問題としても塩水の方が重いから浮くとも考えられます。湖などの真水では体積が増える現象によって表面に氷ができる事が説明できますね。

逆に解かす時もこの考え方が使われます。凍りにくい=解けやすいという事です。塩水も一緒に凍らせた時に、まず解け始めるのは塩水から。ポカリスエットを凍らせた後に解かしながら飲むと、最初に激甘のポカリスエットが飲めるという現象で理解できます。

あー、流氷の事ばかり考えていると温かい場所でアイスでも食べたくなってきますね。この時期の根室観光の目的として流氷観光はありかもしれません。本日は日差しもあって風も穏やかで海沿いを歩いても全く寒くありませんでした。ただ日によっては極端に寒い場合もあるので防寒は必須です。流氷に降り立つような危険な行動は絶対にやめましょう。極寒の海に沈む事になり大変危険です。

地政学的な点で考えると港が凍ればロシア軍が上陸するのは難しくなるのでは?とも考えています。ただ日本の防衛ラインは海岸線ではなく、釧路でもなく、帯広辺りに築かれるという噂を聞いたこともあります。ロシア軍が攻撃をしかけてきた場合はそれより西側への逃避が急務になると思われます。

まだまだ春は遠い