勉強はどこでもできる (なぜ勉強するの? 第6回)

こんにちは

前回は勉強は他の分野よりも有利だというところまででしたね。前回、お話ししていた自分の評価をしっかりとするための方法の一つが偏差値でしたね。今回はその続きとして自分の評価をするためのもう一つの方法に関してです。

さて自分の評価を正しくするためには数値化する以外に何が良いでしょうか。そんな事わからないから他の誰かに聞いてくれというあなた、大正解なのです。客観的に自分を評価するには他の誰かに見てもらうのが一番効率が良いのです。もちろん素人よりもその分野の多くの人を見ている人の方がより正しい評価を下す事ができます。さらに言うならば、その分野で自分自身が成功している人の方が、そのレベルまで到達した人にしか理解できない事を教える事もできます。

つまり、スポーツの世界でいうコーチという存在が重要なのです。球を速く投げるには筋力トレーニングは必要でしょうが、それよりもしっかりと球にスピードが出るような投げ方をしていないといけないのです。このように、正解を判断するコーチはスポーツの世界では当たり前の存在となっています。

さて、スポーツをする上でコーチは必要なのは当たり前として、そのコーチにまで行き着く事ができる人はどれくらいいるでしょうか。甲子園出場常連校の監督、コーチに自分の指導をしてもらおうと思ったら、もともと地元の有名中学生で他県の有名高校からスカウトされない限り厳しいのではないでしょうか。さらに遡れば、地元のシニアチームの有名コーチに行き着くのにも一苦労すると思います。何が言いたいかというと、こうしたコーチも人間である以上、どこかに住んでいるわけで、絶対に地域差が存在するという事です。

田舎の中学生がいくら野球が上手くても、都会の強豪シニアチームにいる選手の中では埋もれてしまいます。人口差による実力差ももちろんあります。しかし、関西の中学の野球少年が全国にスカウトされていく現状を見ていると、既に中学の時点で関西地域の野球のレベルが高い事がわかります。野球などのスポーツ以外でも、音楽業界、美術業界、各分野には必ず地域差が存在します。油彩画を習いたいのに水彩画の先生しかいなかったら、どうやっても油彩画を習うことはできないのです。

さて、勉強の話です。勉強は一応、どこの中学、高校でも教えてもらえますよね。一部、私立学校や進学校は生徒の質の高さもあってかレベルの高い授業をしている事と思います。勉強をさらにするために塾などに通っている人もいる事と思います。名物教師、講師はスポーツ界でいう有名コーチみたいな存在といったところでしょうか。しかし、勉強の分野で重要なのは、その地域の中で進学校や塾があるわけであって、地域差があるわけではないのです。確かに全国学力・学習状況調査テストでの数字上の地域差はあるかと思いますが、沖縄県の進学校が東京都のいまいちの高校に負けるような状況にはなっていません。その地域ごとに優秀なコーチがいる決定的な証拠だと思われます。勉強に地域差はなく、勉強はどこでもできるのです。

まとめますと、このような感じになります。

・自分の評価をしっかりするには他の人の意見を聞くのが早い

・意見を言う人はその道のプロ(コーチ)の方がいい

・コーチだって人間だからどこにでもいるわけではない

・コーチの分布を含めた地域差は各分野で存在する

・勉強に関しては地域差はない。地域ごとにそれなりの学校、塾は存在している。

といったところでしょうか。競技人口(勉強する人は基本的に全員)が多い勉強ではその分野を極めたコーチも全国津々浦々に存在しているということでしょう。