Mount and Blade2のキャンペーンをクリアした後に思った事
どうしても移動が遅いんだよな。特に大軍団率いてると最悪で、小部隊には絶対に追いつかないしひたすら都市~都市を移動しては攻城戦、移動しては攻城戦の繰り返しになって単調になってしまう。
クリア後にサンドボックスでやるなら騎兵だけの軍隊作ってみたいなぁ(できればクーザイト貴族兵だけ)とか作ったらどうなるのだろう。。。マップの移動速度も確保しつつ、戦闘では相手の兵の周囲を旋回しながら弓の雨を降らせて。。。
という、妄想を膨らませながら実際にサンドボックスをプレイしてみる事に
村落からクーザイト貴族の息子をリクルートして軍隊を形成してみたものの全然、数が足りない。そして金がかかる。何か良い方法がないか、そう思った時にひらめいたのが盗賊のリクルートだ。最初のキャンペーンモードでは悪意スキルにほとんど振らず意識もしてなかったが、盗賊の捕虜を軍隊にリクルートするのに士気が影響を受けなくなる「二枚舌」だ。邪心スキルレベル50で取得する事ができる。説明文書に士気ペナルティなしで”換金”と書いてあるが、これは誤訳だろう。このパークを今回全力で使っていこうと思う。
二枚舌 必要なスキルレベル50
(自分)変装を要する任務の成功率が50%増加する。
(部隊のリーダー)士気ペナルティなしで、盗賊の囚人を換金できる。
「そんな弱い盗賊なんか仲間にしても全然役に立たないだろう」
と考えていた。しかしそれは一般的な略奪者の話だ。
一般的な略奪者以外は全て、以下の通り帝国以外の文化と密接に関係しているのだ。
・海の侵略者(海の侵略者、侵略者の戦士、侵略者の長)→スタルジア
・森の盗賊(山賊、こそ泥、森の盗賊)→バッタニア
・草原の盗賊(草原の盗賊、襲撃者、侵略者)→クーザイト
・山の盗賊(山に住む者、盗賊、追いはぎ)→ヴランディア
・砂漠の盗賊(ベドウィン、遊牧民の盗賊、ハラミ)→アセライ
これが何を意味するかというと、盗賊はそれぞれの文化の中隊にグレードアップできるのだ。しかも特筆すべきなのは貴族兵士へグレードアップできるのだ。ここが大きい。バッタニア・フィアン以外は全て最上級の騎兵までのグレードアップが可能になるのだ。
具体的な例として、
草原地帯の盗賊→襲撃者→襲撃者→侵略者→クーザイト・ケシク→クーザイト・ハン近衛兵
途中で、草原地帯の盗賊→クーザイト略奪者→クーザイト弓騎兵→クーザイト重弓騎兵
襲撃者→クーザイト槍兵→クーザイト重槍兵 等の分岐も可能である。
しかし最初からグレードアップできる訳ではない。これも必要なパークがあり、統率スキル150で取得できる「熟練者の敬意」である。邪心スキルではない事に注意が必要だ。「二枚舌」を含めたこの2個のパークを取得すると兵士リクルートの方法が都市などで徴兵するのではなく盗賊狩りで代用する事ができるようになる。邪心スキルの他のパークでも取得すべきなのは盗賊が早く中隊にリクルート可能になるパークも相乗効果があっておすすめである。
熟練者の敬意 必要なスキルレベル150
(統治者)駐屯地の規模を20増加する。
(部隊のリーダー)盗賊を普通の中隊へ転向させることができます。
気を付けなければいけないのはどちらのパークも部隊のリーダー、つまり主人公が取得しなければいけない。あらかじめフォーカスも振っておこう。
もちろん今回は騎馬民族の軍隊を組織したいので狙うのは草原の盗賊だ。最終目標はクーザイト・ハン近衛兵である。捕まえた盗賊達をそこまで育て上げたら恐ろしい軍隊ができるだろう。気を付けないといけないのは草原の盗賊はスピードが極めて速い。6.0近いスピードをマークする事も多く、荷物を抱えた大きめの軍隊では到底追いつけないだろう。そこで隠れ家を襲撃する事にする。都市経営でも必要になってくる隠れ家掃除だが、中隊リクルートを兼ねていると思ったら面倒臭さも半減すると思う。
実際の動きを見てみよう。
クーザイト文化の土地を周回したら一つは見つかるだろう。白っぽいマークが目印だ。普通の略奪者は茶色がかった緑色をしているので区別できるはずだ。アップグレードしても帝国軍団兵にしかならない普通の盗賊達だ。相手にしてもうま味は少ない。
さて、襲撃の際に気を付けたいのが決闘を申し込まれた時にちゃんと受けて立つ事。目的は敵のリクルートそのものであるので少しでも相手グループの損害は避けておきたい。相手はグレイヴ持ちであるので一撃が強い。しっかり装備、防備を整えてから襲撃する様に。
1回の襲撃で 今回は襲撃者10人、侵略者3人を囚人として獲得する事ができた。
どうだろうか。13人のクーザイト・ハン近衛兵予備軍の捕虜が手に入った。クーザイト貴族の息子13人より明らかにコスパが良いと思う。やってみるとわかるが盗賊リクルートに向かうとだいたい3か所くらいは隠れ家が作られている。他にも集落に顔を出して、クエスト「近隣の盗賊を○○組撃破する」があればそれで代用しても良い。このクエスト発動中は盗賊が逃げないで踏みとどまるので襲撃しやすくなる。そこで30人程度の囚人をリクルートする事ができるだろう。
こうしてできた私の部隊は現在202人の規模になっているが、そのうち140人はクーザイト・ハン近衛兵だ(みんな盗賊出身)。残りはコンパニオンを含めて全員騎兵で、彼らは撃破した軍隊の戦闘後に直接雇用できる中隊からのみリクルートしてみたものだ。202人の内、7割超は弓騎兵、残りは普通の騎兵である。これらの軍隊で私が考えた無敗の戦法があるので御紹介したい。
操作が煩雑になるとだんだんストレスが溜まってくるので、私はシンプルな操作を心掛けている。弓兵の並び方は散兵が良いようだが初期設定の横列のまま。
・騎兵は自分の護衛 F1→F2で 自分を追跡指示
・弓騎兵は50%ずつ分けて配置指示 できれば高台、しっかり敵を見渡せる場所なら大丈夫
この弓騎兵だが逆ハの字で相手の進路を両脇からはさみこむようにする。この時にしっかりと逆ハの字に弓騎兵を配置したい(逆ハの字っていうのは「ソ」とか「V」とかの形の事)のでF7で軍隊の向きを細かく調整する←これが重要。自分が実際に向いている方向を向くのではなくカメラが向いている方向に向くため慣れが必要だ。基本的には、部隊と同じ場所にいるなら、敵の進路を見ながらF7を押せば自然とその配置になるだろう。
戦闘が始まってまず行うのは相手の騎兵の殲滅。こちらは機動力で絶対に勝りたい。そのため一番邪魔な存在は相手の騎兵である。戦闘開始時に様子見で最初に騎兵がこちらの陣営に現れるので自らの手で一人ずつ葬っていこう。この時に後からついてくる騎兵たちも良い動きをしてくれるはずだ。弓騎兵はbestなポジションからうごかさないように。
ある程度の騎兵を撃破できたら、それで一度撤退しても良い。撤退。これがこの軍隊の必勝方法である。敗走ではなく、戦略的撤退のことだ。実際の歴史においても平原でモンゴル兵はヒットアンドアウェイで敵を攻撃したという。それを再現しているのだ。ゲームだから仕方ないが、一度撤退(マップ端の赤いゾーンを超えて10秒待機)した場合、最初の初期配置から戦闘がまた仕切りなおされる。その時は弓の弾数も補充されているのだ。気を付けなければいけないのは、自分がダメージを受けすぎた後に撤退すると「兵を向かわせる」事しかできなくなり、この必勝パターンをとる事ができなくなる。
この戦法を思いついたのは自分の兵が消耗するのはどのタイミングかと考えた時だ。だいたいが最初の衝突でこちらの軍が優勢になったとしても、いつの間にか敵の第二波が到着しており、こちらの第一陣がそこで殲滅され、次に自分の第二波がのこのこ歩いてくる。こんな状況が繰り返されればやはり兵は消耗する。それを防ぐのに思いついたのが撤退作戦だ。一度の衝突で戦功をあげて、その後すぐに撤退して仕切りなおす。それを繰り返せば両軍の差は広がっていくばかりだ。
そして騎兵が一番嫌なのは長柄歩兵と白兵戦になる事である。弓騎兵はそれを回避できるのだ。ゆっくりシールドウォークをしてくる相手をゆるくかわしながら、逆ハの字をさらに角度をつけていき相手の左右から挟み撃ちの形にする。
そうすると相手のシールドウォークは統一性がなくなり次々と相手が倒れていくはずだ。ただ相手がくずれても突撃してはいけない。こちらは一騎一騎が高価な騎兵なのだ。損害0で可能であれば乗り切りたい。普通の弓兵でも同じことができると思う。ただ弓騎兵だと陣取りがとてもスムーズなのだ。しかも、敵が接近してしまった場合も、騎兵を後退させれば仕切りなおせるし良いところずくしである事は明白である。クーザイト・ハン近衛兵であれば、敵騎兵が一人突っ込んできても、たくましくグレイヴでタコ殴りにしているのを何回も目撃した事がある。
弓兵(弓歩兵)でも同じ事は可能と思われる。ただ機動力に劣る分、移動がスムーズにいかず、移動している間に敵歩兵とぶつかり白兵戦になってしまう事もあるかもしれない。騎兵であればこのフォーメーションが上手くいかないと思ったら一度戦線を後ろへ下げて仕切り直しても良い。
基本は相手と距離をとっての射撃、これに尽きるのだ。その時に邪魔になるのが機動力を持って突撃してくる騎兵。幸いな事に騎兵はその頭数がだいたいが少なく設定されているため、なんとか自分と自分の騎兵で、弓騎兵にぶつかる前にその数を減らしておくのが望ましい。弓兵が遠くから陣取って射撃してくる場合は自分が騎兵を引き連れて直接叩きに行けば良い。この時もその場にとどまっての白兵戦は避けて、一直線に駆け抜けて相手をかく乱する事が重要である事を気を付けておく。
唯一苦手なのはヴランディア文化の騎兵とクロスボウ兵かもしれないが、上記作戦で細かに撤退も組み合わせれば負ける事はないだろう。大規模な軍隊同士の衝突では第二陣にも騎兵が含まれている事が多い。相手の騎兵部隊を殲滅した後に撤退すると、第二陣に現れるはずだった騎兵が第一陣に含まれた状態で戦闘が開始される。そうやって騎兵部隊をめくっていけばいずれ騎兵が尽きるはずだ。相手の歩兵が自分の弓騎兵に追いついてしまった場合はすぐにラインを下げて撤退も考慮して良いのだ。長槍兵たちに絶対に白兵戦に持ち込んではいけない。
集落や渓谷も苦手な地形になると思われるが、集落では無理矢理山の斜面に陣取って、敵が現れるだろう方角に逆ハの字で対応しよう。渓谷も両端の斜面に陣取ってハの字になるように陣を組めば何とかなると思っている。
この戦法を思いついてからは中隊の消耗がほとんどなくなり、たまにクーザイト地方へ盗賊リクルートを行えば十分な状況になった。反面、クーザイト・ハン一人一人が大事になってしまい、戦死するととても悲しい気持ちになるのは仕方がない。
なお、攻城戦は消耗が激しくなるのでまだチャレンジできていない。。。攻城戦を行っている相手軍隊をこの戦法で殲滅する事は容易です。現在はこの部隊を率いながらのらりくらり傭兵生活を送っています。攻城戦をいざやるとなると、帝国軍団兵くらいのコスパがほしくなりますね。。。
まとめ
・兵の補充は盗賊→貴族兵のお得な昇進を利用しよう
・騎馬だけ部隊の戦い方は機動力を生かして撤退もあり
・弓騎兵で逆ハの字で相手を殲滅